なんだかんだ年末
年末が近づいてきた
いやその前にクリスマスかな
いろんな人に 等しく降り注ぐこの季節
いよいよ寒くなってきた
恋人と待ち合わせる人
居場所なく彷徨う人
何かに一心不乱な人
殻に閉じこもり燻っている人
あらゆる人が
この季節を軸に
今年最後の物語を展開しようとしている
見える景色は さまざまだ
僕はこの時期の
落ち着かない雰囲気が好きだ
意識してないとあっという間に過ぎ去ってしまう毎日
その数少ない区切りの季節
みんながそわそわし
慌てて1年間の意味を振り返ろうとしている
僕には
何か残るのもがあっただろうか
次の年には
もう少しマシな自分になっているだろうか
そんなことを考える
いよいよ寒くなってきた
読書は引きこもりちゃうよ
相変わらず本ばかり読んでいる
だけど自分の世界に引き篭っているとは思わない
初めの頃は読書なんて
社会との関わりを絶って自分の世界に没頭しているだけだと思っていた
そんな考えが
しょっちゅう頭をよぎっては
自己嫌悪に陥っていた
でも結局、
本を読むことは止めなかった
なぜかはわからない
面白すぎるのだ
そして気付いた
没頭はしていたけど
本を読んだ先に
自分の知らない社会が広がっていたことに
読書がなかったら
自分の行動範囲の中でしかモノを考えなかっただろう
そんな狭い世界を
現実と呼ぶのは大きな間違いだった
引き篭っていた時間
僕ばいつの間にか
今までとは別の形で
別の次元の社会とつながっていた
間違いじゃなかった
ずっとつながっていたんだ
この感覚を
また味わいたくて
次の本へ手を延ばす
眠れない
夜中、電気をつけ本を読む。
今日はなんだか眠れない。
体を起こし、コーヒーを淹れ机に向かう。
何回も読み返し中身も完全に頭に入った本をまた読んでいる。
ふと背中を振り返る。
後ろには本棚がある。
今まで自分が読み、捨てられなかった本たちがそこにはあった。
気付けば結構な数だ。
そのとき「こういう自信の持ち方もアリだよな」と思った。 なんて言うか、今の自分のバックにはこの本たちがついている。
そんな感覚だ。
読書しか趣味のない人間だけどこれだけは胸を張れる。
大丈夫、自分はバカじゃない。
こんなに読んだんだから、あとはもう前に進むだけ。
そう思い、また本に向かう。
気付けばすっかり寝てました(布団で)